西勝造先生 十訓

一ツ 寛い心ヲモツコト(度量)
二ツ 深イ情ヲカケルコト(慈悲)
三ツ ミンナ仲ヨクスルコト(太平)
四ツ 喜ブ心ヲ持ツコト(感謝)
五ツ 色ハ匂エド散ルモノ(無常)
六ツ 向コウ三軒両隣ガ大切(新睦)
七ツ 長イ眼デ見ルコト(忍耐)
八ツ 柳ニ風折レナシ(柔和)
九ツ 越サレヌ河ハ越エヌコト(諦観)
十ツ     時ノ過ギヌマニ働クコト(努力)

 

 

西式健康法は、日本最初の地下鉄道である地下鉄銀座線の設計責任者を務めた土木技師西勝造によって昭和2年に公表されました。幼いころの勝造は虚弱体質で、原因のわからない下痢や熱病に悩まされ続けました。寿命は20歳までだと医師に言い渡された勝造は、現代医学には見切りをつけ、必死に古今東西のさまざまの医学書、健康に関する本を読み漁りました。なんとか健康になれるよう自分の体を実験台に使い、後に西式健康法として知られるようになる自己流の健康法を編み出しました。

自然界には病気の動物などいません。人間の体も動物と同じで、自然な環境で自然な生活をしていれば健康でいられるはずです。しかし、現代社会に生きる人間にとっては、狩猟生活に戻って生活するための森もなければ、手段もありません。そこで、文明生活をしながら人間の体をいかに自然な状態に戻すか、そんな目的をもって考案されたのが、西式健康法の食事療法や運動です。

 

さて、動物と人間の主な違いには、どんなものがあるのでしょうか。

1)人は直立歩行する

2)人は衣服をまとう

3)人は家に住む

4)人は火食する

5)人は文化生活を行う

6)人は社会生活を行う

7)人は生存競争をする

 

西式健康法では、以上の7つの違いが人体に及ぼす害を緩和するように考案された運動や食事療法を行います。